社会福祉法人 徳島県社会福祉事業団
ふらっとKOKUFUの事業開始にあたり、ご挨拶申し上げます。
徳島県社会福祉事業団では、これまで障害者支援施設「希望の郷」、 障害児入所施設「未来」などにおいて、障がいのある方々の支援に取り組んでまいりました。
こうした経験を活かし、令和2年9月、障がい福祉の新たな拠点として「地域生活支援拠点」の整備に着手し、本日、ここに木の香が清々しい、多機能の新施設が、無事、竣工落成の運びとなりました。 これもひとえに関係の皆さまの大きなご支援の賜物であり、法人を代表して、心よりお礼と感謝の意を表する次第であります。
とりわけ、徳島県、徳島市、また、設計と施工監理を担当していただきました皆様、近隣の皆様には、格別のご理解、ご支援を賜りありがとうございました。
新たな拠点では、三つの目標を掲げて取り組むこととしております。
一つ目は、 「総合的な地域生活支援の拠点」にすることであります。 具体的には、障がいのある方が、安心して生活できる「グループホーム」を整備するとともに、徳島市など関係機関と連携し、ご自宅に住む方を、緊急時の場合、受け入れることができる「短期入所」、24時間緊急時に対応できる「相談支援事業所きぼう」を運営してまいります。
また、ワーク&デイ「ラクリエ」では日中活動の場として、多彩なメニューを提供するとともに、「就労継続支援B型事業」を行い、周辺の農地での野菜の栽培、農家等との「農福連携」による農産物の加工販売に取り組み、工賃向上を目指します。
二つ目は、「子どもから大人までの切れ目のない支援」であります。 新施設の「児童デイフラット未来」では、未就学の児童向けのプログラムを用意し、作業療法士を配置して、遊具を活用した感覚統合療育に積極的に取り組みます。
また、ダイバーシティの先導モデルとして改築に着手する「国府支援学校」と連携し、「地域一体型のキャリア教育」を進める上でしっかりとその役割を担うとともに、グループホーム「ふらっとホーム」や日中活動系サービスを「体験の場」として提供し、地域移行の促進に努めてまいります。
三つ目の目標は、「 地域共生の拠点」であります。 年齢や障がいの有無に関係なく、「地域の交流拠点」となるよう 「県版ユニバーサルカフェ」などの事業に取り組むとともに、徳島市からは、九月早々にも「福祉避難所の指定」を受け、自主防災組織と連携し、「地域の防災拠点」として、地域貢献ができるよう、努めてまいります。
名称の「ふらっと」には、「みんなが気軽にふらっと立ち寄り、分け隔てなく交流できる所」にしたいという思いを込めています。 今後、新しい施設がその名にふさわしい施設となるよう、すべての職員が力を合わせ、より一層の努力をしていかなければならないと考えております。
どうか徳島県をはじめ、関係各機関の皆様、利用者及び保護者の皆様、国府支援学校、医療機関、地元国府町の皆様におかれましては、これまで同様、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和3年9月1日
社会福祉法人 徳島県社会福祉事業団
理事長 小 谷 敏 弘
夜間支援体制を備えたグループホーム12室と短期入所用3室の個室15室
農福連携、工賃アップを目指してファームプラス(作業場)、ふらっとラボ(加工室)、ワークルームを整備
平常時は地域交流スペース、災害時は避難スペース(福祉避難所)に活用
交流パークに面した南側に感覚統合室、指導訓練室を配置し、屋外デッキを設置
遊具を設置し、療育している児童と地域の子どもが遊び交流
子どもから高齢者まで憩える公園として地域に開放、災害時は防災に活用
ふらっとKOKUFUの敷地は、障害児入所施設「未来」の東側の隣接地で、敷地面積は、5,947㎡、延床面積はグループホーム棟と本館の合計で1876㎡となっています。
「建物構造」につきましては、「グループホーム棟」と、本館のうち「就労デイケア棟」及び「発達支援棟」は木造平屋建てで、県産の杉をふんだんに使用しており、明るく広々とした空間で、利用者の皆様に喜んでいただけるものと考えております。
また、「地域共生棟」については、災害時の安全安心の観点から、鉄筋コンクリート造2階建てとしており、災害時は地域の防災拠点としての役割を果たすこととしています。
「全体配置図」といたしまして、建物は、「本館」、「グループホーム棟」、芝生広場「防災パーク」を中心に配置し、子どもから高齢者まで気軽に立ち寄っていただける公園として地域に開放いたします。
次に「施設の概要」です。
まず、グループホーム棟「ふらっとホーム」は、居室12室と短期入所用3室の個室計15室を整備し、部屋から芝生公園を望む住まいとなっています。
次に、本館北側の「就労・デイケア棟」「ワーク&デイ ラクリエ」には、加工室を整備し、周辺農地で栽培した野菜の加工販売に取り組みます。
また、作業療法士、理学療法士による障害の種別や程度、身体機能に応じた個別プログラムや、芸術、スポーツ、デジリハなど自ら選び ワクワクするプログラムを提供します。
次に、本館中央部の地域共生棟「ふらっとCafe」は、日頃は
地域交流の場として利用していただくとともに、 2階を災害時の避難スペース、「福祉避難所」として活用し、 地域防災の一翼を担うこととしております。
次に、本館南側の発達支援棟では、「児童デイ フラット未来」と「相談支援事業所きぼう」が事業を行うとともに、総合受付を設置します。
「フラット未来」は、交流パークに面した南側に感覚統合室を配置するとともに屋外デッキを設置し、「交流パーク」には遊具を整備して、療育している児童と地域の子どもが遊び、交流できる場とします。
また、「相談支援事業所きぼう」は,地域生活支援拠点「ふらっとKOKUFU」に事業所を移転し,障がい者等が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう居住支援を行っていくこととしております。
このように、ふらっとKOKUFUは、就労継続支援B型事業、生活介護事業、 相談支援事業、児童発達支援事業、共同生活援助事業など多機能な施設であり、さらには、県版ユニバーサルカフェの事業にも取り組むことになります。
新しい立派な施設にふさわしい事業を展開していくには、 「ふらっとKOKUFU」のすべての事業所の職員が、ワンチームとなって取り組み、さらには「ふらっとKOKUFU」に事業を移管する「希望の郷」及び隣接する「未来」と連携協力しながら事業を進めなければならないと考えております。
所在地 | 〒779-3124 徳島市国府町中369番の1 TEL.088-678-2939 FAX.088-678-4689 |
交通機関 | 徳島バスの国府支援学校前停留所から徒歩1分 |
案内図 | |
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障がい者(児)のライフステージに寄り添い、愛され信頼される支援を実践し、誰もが自分らしく、
支え合って暮らせる共生社会を地域とともに創ります。
1 総合的な地域生活支援の拠点
2 子どもから大人までの切れ目のない支援
3 地域共生の拠点
敷地面積 | 5,947.07㎡ | ||||
建 物 構 造 面積 |
●グループホーム棟 | 木造平屋 | 延床面積 | 530.96㎡ | ] 計 1,876.42 ㎡ |
●本館 | 延床面積 | 1,345.46 ㎡ | |||
就労・デイケア棟 | 木造平屋 | ||||
地域共生棟 | 鉄筋コンクリート造2階建 | ||||
発達支援棟 | 木造平屋 |